• 財団について

  • 一般財団法人 パルシステム若者応援基金 理事長 大信政一

     

    ご挨拶

     

    当財団は「パルシステム給付型奨学金制度」のさらなる活用を目的に設立し、2023年12月1日、パルシステム生活協同組合連合会から制度運営を引き継ぎました。

     

    パルシステム給付型奨学金は2021年度に開始しました。「学び」の意欲を持ちながらも家庭環境や世帯の経済的理由等から進学および学習の継続が困難な若者を包括的に支援しています。

    社会には、大学生の2人に1人が何らかの奨学金を利用しているという状況もさることながら、家庭内暴力やヤングケアラーといった家庭環境が原因で「学びたくても、学べない」、さらにそのことを相談できずに社会から孤立してしまう若者がいます。そして、その若者たちを支えるべく、NPOをはじめとする多くの地域団体が奔走しています。

    パルシステムも、地域に根差す社会の一員として、これらの解決に取り組むべく奨学金制度の一般財団法人創設に至りました。返済不要の給付型というだけではなく、困難な状況にある学生を大人が支える「伴走」がついていることが大きな特徴で、伴走する団体への応援も行なっています。給付期間中には学生に農業体験やボランティア等の社会体験も提供し、学校以外で知見を広める機会も用意しています。

     

    なによりこの奨学金は、パルシステムを利用する組合員のみなさんからの募金により支えられています。「1万人を超える組合員から寄せられた募金がある。こんなにたくさんの大人に応援してもらえていると思うと、すごく励みになります」という学生のメッセージを聞いた時は、組合員の思いはしっかりと、学生に届いていること感じると同時に、その責任の重さも痛感しました。

     

    これまで多くの学生の学びを支えてきた「パルシステム奨学金」を発展させていくために、当財団は募金に込められた「思い」を余すところなく届け、ひとりでも多くの学びを支えとなるべく、取り組んでまいります。
    若者が安心して学業に専念できる環境づくりを支援することで、パルシステムグループの理念である「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」の実現を目指します。

     

    一般財団法人 パルシステム若者応援基金

    理事長 大信 政一

  • 沿革

     

    2017年

    パルシステムにて「学びと協働研究会」設置

    奨学金事業の設立検討開始

     

    2019年

    奨学金モデル事業実施

    「給付型」「伴走」等現在の奨学金事業の仕組みを構築する

     

    2020年

    パルシステム連合会に「パルシステム給付型奨学金制度」設立

    組合員募金を開始

     

    2021年

    制度運用開始。4人に給付を決定する

     

    2022年

    12人に給付を決定する

     

    2023年

    給付対象がこれまでの「四年制大学の学生」から「短大」「専門学校生」にも拡大。

    春季18人に給付を決定する。

    秋季さらに10人に給付を開始する。

    一般財団法人パルシステム若者応援基金を設立。パルシステム連合会より管理・運営を引き継ぐ

     

    2024年

    春季23人に給付を決定する